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著者

橋本 健太郎
アトピーカウンセラー

重症のアトピーを
克服した経験をもとに、

なぜ治らないのか?
どうすれば良くなるのか?
みなさんが一番知りたい
部分を元患者の目線で
お伝えいたします。

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プロフィール

橋本健太郎

はじめまして。
橋本 健太郎と申します。

私は高校3年から
浪人時代にかけて
アトピーが信じられない
ぐらいに悪くなり、
半年間完全に引き込もりに
なった苦い経験があります。

それも家から出ないどころの話ではありませんでした。
自分の部屋から、いや自分のベッドから一日中出ない
という状態でした。

18、19才の時といえば思春期真っ盛りの頃。

友達と遊びたい。
徹夜でバカ騒ぎをしたい。
もちろん恋愛も楽しみたい。

若さが溢れんばかりの一番楽しい時期でしょう。

なぜ自分だけが?

友達はみなそうやって人生を楽しんでいる。
なのにどうして?

どうして自分だけがこれ程までに
つらい仕打ちを受けなければならないのか…。

アトピーというのは本当にやっかいな病気だと思います。
激しいかゆみから何をするにしても集中力が続かないんですよね。

勉強するにしたって、あんなにかゆい状態で出来ると思いますか?

真夏の太陽の下で思いっきり遊んでみたい。
山や海や川で、心の底から自然を満喫してみたい。
生きている素晴らしさを実感してみたい。

でも…、汗をかいた瞬間、
とんでもないかゆみが襲ってくるのが分かりきっていますよね。
耐え難いかゆみが襲ってきますよね。

ものすごいジレンマじゃないですか?
やりたいことができない…。

一番残酷なのはやはり見た目でしょう。
僕自身も相当なひどさでした。

顔はまっ赤にはれあがり、皮ふは厚くなりゴワゴワ。
お風呂上がりには肌がつっぱり、首も満足に動かせない状態。
朝起きれば、パジャマは体液で黄色く汚れている。
全身ボロボロできれいなところは足のウラぐらい。
すれ違いざまに人がジロジロ見ていく…。

そんな状態でした。

そんな状態で外に出たいと思いませんよね?
引きこもって当然ですよね?

そんな浪人時代を過ごし、
それでも何とか大学には合格することができ、
東京に上京して一人暮らしを始めました。

でもアトピーは一進一退の状態が続きました。

ある人はこう言うかもしれません。
「アトピーの人だって気にせずにやればいいだろう。
甘えているんじゃない」と。

でも…、
重症のアトピーの人には、
この言葉は本当に残酷だと思います。

人っていうのはそれぞれ自分のパワーがあると思います。
個人差はいろいろあるでしょうが、
一日に使えるパワーがあると思います。

仮に100としましょう。
普通の人はそのパワーを全部外に向かって使えるわけですよね。
例えば勉強、部活、恋愛、遊び、などなど。

グラフにするとこんな感じでしょうか。

パワーグラフ

もちろんアトピーの人も同じだけのパワーを持っています。

ただ一つだけ違うことは、
ふつうの人と比べると、
このパワーをまず強制的に
内に向けて使わざるを得ない点なんです。

アトピーのことです。

信じられないかゆみに耐えるために、
自分のパワーのほとんどをアトピーに持っていかれてしまうのです。

重症になればなるほどこの比率は高くなっていきます。
僕の場合は一番酷かった時期は
80%ぐらいアトピーに持っていかれていました。

そうすると本来使うべき外に向けての活動には、
20%しか残らないのです。

アトピーグラフ

わざとこういうパワー配分にしているのではありません。
どうしてもアトピーという病気に
引きずり込まれていってしまうんですよね。

しかも一番つらかったことは、
これって普通の人からはなかなか理解してもらえないんですよね。

残り20%のパワーで外の活動をやりくりしているわけですから、
普通の人から見ると、怠けているようにしか見えないんですよ。

内訳グラフ

無気力なようにしか見えないんですよ。
そりゃそうですよね。
外に向けての活動が1/5なんですから。

でも違うんですよ。

アトピーの人もみんな一生懸命がんばっているんですよ。

一生懸命生きているんですよ。

具体的に言うと、
外に買いものに行って戻ってきて、
かゆみが治まるのを待つためにしばらく体を休めたりとか、
お風呂上りにほてりでかゆいのを治めるために、
しばらくじっとしていたりとか。

これってサボっているんじゃないんですよ。
必死でアトピーと戦っているんですよ。

そして、
このもどかしさを一番感じているのはアトピーの人自身なんです。

自分の持っているパワーを
100%外に向けて使えないことのはがゆさ。
人に言われるまでもなく痛いほど分かっています。

そしてこれが大きく精神面に影響してくるんですよね。
ものすごいストレスとなって自分に跳ね返ってくるのです。

やりたいことができないという苦しさが、
とんでもないストレスとなって自分に覆いかぶさってくるのです。

そして感じるのです。
なさけなさ、
みじめさ、
果ては自分の存在意義まで。

本当に残酷なことだと思います。

激しいかゆみで体力面が奪われ、
計り知れないストレスで精神面も破壊され、
自暴自棄になってしまうのです。

僕もまさしくその状態でした。
その頃は一番アトピーの情報が混乱していた時期でもありました。
僕はステロイドを使うことをかたくなに拒み、
さまざまな治療法を試してきましたが、
どれも効果はありませんでした。

アトピーで人生を狂わされるほど馬鹿げた事はありません。

人の苦しみには2種類あると思います。
一つは外的要因からくるもの。
もう一つは内的要因からくるもの。

外的要因は本当にダメだと思ったら逃げ出せばいいんです。
がんばってみて、がんばってみて、
それでもダメな場合は勇気を持って、
自信を持って逃げるという選択をすればいいんです。
例えば、職場の人間関係、クラスのいじめなど。

でも内的要因は逃げ出すことができないんです。
ここがアトピーの一番つらいところなんです。

もう本当に本当につらくて、
かゆくてかゆくて、気が狂いそうになって、
一人で泣いたことなんか何回もありますよ。

顔だけでもきれいだったら…、
顔に出ている部分が他の部分に移すことが出来たら。

体がかゆくてかゆくて、
いっそ首から下がなくなってしまえば体はかゆくないのに…。

こんなバカげたことを本気で考えたこともあります。

それぐらいアトピーというのは気力を奪っていくものなのです。
尋常じゃないんです。

もうつら過ぎる。
今日からアトピーや~めた!

こんなことが出来たらどんなにいいでしょう。
でも出来ないんです。

アトピーから逃げ出すという選択をすることは出来ないんです。

何をするにしても、
何もしていないときでも、
寝るときでさえ、
かゆみが襲ってきます。

いつ死んでもいいやって思っていました。

大学3年のときには、
どうしても生活をしていくのが困難なほどにアトピーが
また悪くなってしまい、
半年間実家に戻って療養をしていました。
大学は休学をしました。

なんとか一人で生活できるまでに回復したのは半年後のことでした。

東京に戻りましたが、大学は一年間の休学になっていましたので、
その年はバイト中心の生活に明け暮れていました。

そして何とか大学は卒業した頃でしょうか。
ある気づきがあり、アトピーがとても良くなったのです。

おかげ様で今では昔アトピーであったというと
ピックリされるまでに良くなりました。

一体何が変わったのか??
なぜここまで回復できたのか?

自分自身ときどき思い返して考え込むことがあります。

一体あれはなんだったのかと。
あれだけの苦しみを味わわされたアトピーというものは
何だったのだろうと。
18~23才の約5年間です。

人間の一生の中でも最も大切な部分。

最も若さががあふれる希望に満ちた時期であったと思います。

年齢グラフ1

その時期を奪われてしまったという思いは、
言葉では表現のしようがないほどです。

どうやっても取り戻すことができない時間。
心の中にそっとふたをして思い出さないようにしている状態です。

あの時期友達と遊びまくってみたかった…。
彼女が欲しかった…。
海やプールに行きたかった…。

なぜあの時期にアトピーになってしまったのだろう。
なんでわざわざあの時期に…。

もし神様が本当にいるとするなら、
たとえ自分はアトピーになるよう運命付けられているとしても、
なぜあの時期でなければならなかったのか。

あまりにひどすぎる。

どうせなら60~65までの5年間に変えられなかったのか…。

年齢グラフ2

人生において密度が違うんですよね。
若いときっていうのは。

同じことに挑戦するにしても、
年をとってからと若いときでは、
全然意味合いが違うんですよね。

若いときにいろいろチャレンジすることが、
後々の自分の器を大きくするのに、
見識を広げるのに、
人との接し方を学んで行くのに、

重要なときなんですよね。

そういう重要な時期に、
チャレンジすることすら許されなかった自分…。

すこし感情的な表現になりすぎてしまいました。
しかし、自分の気持ちにウソをつく気にはなりませんので
正直に書きました。

この思いが今の自分の原点になっているように感じます。
やりたいことをやって生きよう。

5年間なんか吹き飛ばしてしまうぐらい
いろんな事を経験しよう!

今自分の一番の趣味が海外旅行です。
社会人として働いていますので
なかなか時間を捻出することは難しいですが、
暇さえあれば、フラッと出かけてしまいます。

観光名所巡りといったツアーにはあまり興味がなく、
バックパック一つ背負ってあとはなんとかなるだろう
という旅が好きです。

旅先でバイクを借りて気ままに走ったり、
スキューバダイビングをしたり。

失った時間を取り戻さんばかりに
いろんなことにチャレンジしています。

本当にアトピーが治って良かった。
口で言わずとも体が言っているように感じます。

今年はどんなことにチャレンジしようかな。

みなさんのチャレンジしたいことは何ですか?